2024/6/16(日) 熊取オープン開催決定!!

第2章 競技ルール

2.1 基本ルールと競技ルールの適用範囲

2.1.1 競技の種類

2.1.1.1 「国内選手権」とは、JTTAが主催または主管する各種タイトル競技をいい、予選段階を含む。

2.1.1.2 「オープン大会」とは、エントリーが全ての加盟団体の競技者に開かれている大会をいう。

2.1.1.3 「制限大会」とは、エントリーが年齢制限以外の特定の競技者に制限されている大会をいう。

2.1.1.4 「招待大会」とは、エントリーが個々に招待された特定のチームまたは競技者に制限されている大会をいう。

2.1.2 適用範囲

2.1.2.1 第1章の基本ルール及び第2章競技ルールは、[2.1.2.2] の場合を除いて、JTTA及びJTTA加盟団体が主催する各種大会に適用される。

2.1.2.2 理事会は、オープン大会の主催者に対し実験的な特別ルールを公認する権限を有する。

2.1.2.3 競技ルールは国内選手権及び次の大会に適用されるものとする。ただし、JTTAが別に公認した時はこの限りではない。

2.1.2.3.1 オープン大会、[2.1.2.4] により行われる場合を除く。

2.1.2.4 オープン大会が、第2章の競技ルールに従わない時、主催団体は変更の箇所と範囲について大会要項に定めなければならない。エントリーした者は、このような変更を含む競技の条件に同意したものと見なされる。

2.1.2.5 基本ルールと競技ルールは、全ての国内競技に対して適用されることが望ましい。ただし、加盟団体はルールの一部を修正・変更して大会を主催することができる。エントリーした者は、大会要項等に示された修正・変更を含む競技の条件に同意したものと見なされる。

2.1.2.6 変更が事前に同意され、また公表されたルールで明らかにされない限り、第1章の基本ルール及び第2章の競技ルールが適用されるものと見なされる。

2.1.2.7 基本ルールと競技ルールの詳細説明及び解釈は、競技役員(審判員)の手引き及びレフェリーハンドブックで公表される。

2.2 用具と競技条件

2.2.1 認可及び公認

2.2.1.1 競技用具の認定は、所定の手続きにより申請されたものにつき、本会が審査し理事会の承認を経て公表される。認可及び承認が競技に適さないことが判明した時、理事会は認定をいつでも取り消すことができる。

2,2.1.2用具に記されている「J.T.T.A.A.」のマーク及びITTFのロゴマークは、それぞれJTTA 及びITTFが公認したことを示す。ただし、ラケットにはJ.T.T.A.A.の刻印及び商標、または指定業者名の略称とJ.T.T.A.A.の連続刻印がなければならない。ユニホームにおけるJTTAのワッペンは、JTTAが公認したことを示す。

2.2.1.3 用具の選定は、大会を開催する主管団体に委ねられる。主管者が用意する競技用具は、原則として、本協会が公認し発売後3ヶ月以上経過したものの中から大会主催者が決定し、各種大会要項に記載する。(2020年4月1日改定)

2.2.1.4 競技に使用するテーブル、ネットアセンブリ、ボール、フロアマット、ラケット及びラバーは次の通りとする。

2.2.1.4.1 テーブル及びネットアセンブリ

2.2.1.4.1.1 テーブル及びネットアセンプリは、JTTAが公認したものを使用する。

2.2.1.4.1.2 車椅子を使用する競技者用のテーブルの脚は、エンドラインより少なくとも40cm離れていなければならない。

2.2.1.4.2 ボールは、JTTAが公認し、使用指定した三星マーク入りのものとする。

2.2.1.4.3 ラケット及びラバー

2.2.1.4.3.1 ラケットは、JTTAが公認したものでなければならない。

2.2.1.4.3.2 ラケット本体の大きさ、形状あるいはグリップの部分を加工することは差支えないが、ラケット本体の打球面の平坦性が損なわれないようにしなければならない。

2.2.1.4.3.3 JTTAが未公認の外国製ラケット本体を大会で使用する場合は、競技開始前に審判長の許可を得なければならない。

2.2.1.4.3.4 ラケット本体のエッジ周りの縁取りに光を反射するものを使用してはならない。

2.2.1.4.3.5 ラケット本体に貼るラバーは、現在1TTFまたはJTTAが公認しているものでなければならない。

2.2.1.4.3.6 ラバーは、公認マークやメーカーの商標・ロゴ等が、ラケットの柄に最も近く、はっきり見えるように貼らなければならない。打球面に貼るラバーは柄を除く全国に貼るものとするが、指の当たる部分を避けて貼ることができる。またラバーの指の当たる部分がわずかに損傷した場合については、審判長が打球に影響がないと判断した場合のみ、そのまま使用できる。

2.2.1.4.3.7 ソフトラバー(表、裏とも)は、2.0mm以下のゴム層とスポンジが一体のものとして公認されているので、これを剥がして再加工したり、別途に独自に貼り合わせ加工したりして作られたものは使用が許可されない。

2.2.1.4.4 フロアマットを使用する場合は、JTTAが公認したものとする。

2.2.2 競技用服装

2.2.2.1 競技用服装とは、半袖シャツまたはノースリーブシャツ、ショーツまたはスカートまたは上下一体のスポーツ用服装、くつ下及び競技用 シューズから成るものとする。従ってトレーニングウェアの一部または全部を着用して、定められた以外の服装で競技することはできない。 ただし、審判長の許可があった場合はこの限りではない。

2.2.2.1.1 競技用シャツ、ショーツ(ショート・パンツまたはハーフパンツ)またはスカートは、いずれもJTTAが公認したものでなければならない。

2.2.2.1.2 競技用シャツ、ショーツまたはスカート以外に、サポーター・リストバンド・ヘアバンド・スパッツを着用できる。

2.2.2.1.3 競技用服装につける所属を表す文字あるいはマークについては、その大きさ・デザイン・数・つける場所は任意とする。ただし、それが企業名、企業のロゴマーク、ロゴ文字あるいはそれらを利用したものであった場合には、広告のルール「2.2.5.8]に照らして取り扱う。

2.2.2.2 競技用シャツ(袖、襟を除く)、ショーツまたはスカートの主たる色は使用するボールの色と明らかに違う色でなければならない。

2.2.2.3 競技用半袖シャツの背に、競技者名及び所属団体名(加盟団体名)、あるいはクラブ対抗戦であれば、そのクラブ名を特定する番号またはレタリング及び[2.2.5.8]に規定した広告をつけることができる。選手名を競技用シャツの背中につける場合は、襟のすぐ下につけなければならない。

2.2.2.4 競技者を識別するために主催団体で設定したゼッケンは、競技用シャツの背中の中央部分につけるものとし、広告等に優先して着けられなければならない。ゼッケンの大きさは600㎠以下とする。主催団体でゼッケンが設定されていない場合は、JTTA指定のゼッケンを使用しなければならない。

2.2.2.5 競技用服装の前面あるいは側面につけるマーク、または飾り及び競技者が着用している宝石のような飾り物は、目立つものであったり、相手競技者が見づらくなるような、明るく反射するものであってはならない。

2.2.2.6 競技用服装は悪感情を呼び起したり、競技の評判を悪くしたりするようなデザインやレタリングを使用してはならない。

2.2.2.7 団体戦に出場するチームの全競技者、及び個人戦でダブルスを組む競技者は、靴及び靴下、服装についている広告の数・大きさ・色・デザインを除いて、同じ服装で競技しなければならない。

2.2.2.8 対戦する競技者または組の競技者の、競技用シャツは、互いに区別ができる程度に異なった特徴を持つものでなければならない。ただし、特別な試合で審判長が必要と認めた場合には、観客が容易に識別できる程度に異なった色の競技用シャツで競技しなければならない。

2.2.2.9 対戦する競技者あるいはチームが似かよった服装で、しかも互いに服装を代えることに同意しない場合は、主審がくじ(拳)により、変更する競技者またはチームを決める。

2.2.3 競技条件

2.2.3.1 競技領域は、長さ14m、幅7m以上の長方形で、高さ5m以上なければならない。しかし四隅は、長さ1.5m以下のフェンスで斜めに囲むことができる。車椅子を使用する競技会では、競技領域を狭くすることができるが、長さ8m幅6mより狭くてはならない。ベテラン競技会では、競技領域を狭くすることができるが、長さ10m 幅5mより狭くてはならない。(2020年6月1日改定)

2.2.3.2 ネットアセンブリを含む卓球台、コート番号、床、審判員の机と椅子、カウント器、タオル入れ、ボールケース、フェンス、フェンスにつける競技者名またはチーム名、及び競技に影響を及ぼさないように取り付けられた小型の技術的な機器は、競技領域の一部とみなされる。

2.2.3.3 競技領域は、隣接の競技領域と観戦席から、高さ約75cmまたは50cmの均一な濃色の「フェンス」で区切られていなければならない。

2.2.3.4 プレーイングサーフェスの高さで計った照度は、プレーイングサーフェス全面にわたって1,000ルックス以上、競技領域のその他の部分における照度は500ルックス以上でなければならない。

2.2.3.5 いくつかの台が使用される場合は、全ての台で同じ明るさでなければならない、競技領域以外の明るさは、競技領域で一番暗い明るさよりも明るくあってはならない。

2.2.3.6 照明源は床上5m以上になければならない。

2.2.3.7 背景は全般的に濃色で、明るい照明源、または覆われていない窓を通す日光が含まれてはならない。

2.2.3.8 競技場の床は、明るい色、または明るく反射したり、滑りやすいものであってはならず、また弾力のあるものでなければならない。車椅子を用いる競技会では、堅い床であってもよい。競技場の床は、木あるいはITTFまたはJTTAに公認されたマットが望ましい。

2.2.3.9 ネットアセンブリに設置された小型の技術的な機器はネットアセンブリの一部とみなされる。

2.2.4 ラケットコントロール

2.2.4.1 競技者の責任において、有害な揮発性溶剤を含んでいない接着剤を用いてラバーをラケット本体に貼らなければならない。

2.2.4.2 ラバーをラケット本体に貼る場合、揮発性有機溶剤を含んでいないものとしてJTTAが公認した接着剤のみを用いて行うものとする。接着剤とは、液体、固形、シートなどすべての接着剤をいう。

2.2.4.3 揮発性の有機溶剤を含むラバークリーナー等を使用してはならない。

2.2.4.4 主要な大会では、審判長が定めた方法により通常マッチ前に、ITTF、JTTA公認の検査器を用いたラケット検査が行われる。マッチ前の検査で基準を超える揮発性有機溶剤が検知された場合、そのラケットは使用できない。マッチ後の検査で競技者のラケットに基準を超える揮発性有機溶剤が検知された場合には、その競技者に対してそのマッチのみの負けが宣告される。同じ大会で同一競技者のラケットについてラケット検査で2回揮発性有機溶剤が検知された場合、その競技者はその大会のそれ以降のマッチに出場できない失格処分とされる。
ラケット検査で、競技者のラケットに基準を超える揮発性有機溶剤が検知された場合、その競技者の氏名が所属加盟団体に報告される。

2.2.4.5 大会では、競技者が公認接着剤を使用してラケットにラバーを貼る場所が提供されなければならない。

2.2.4.6 JTTAに指定された大会では、ラケットコントロールセンターを設置するものとする。このセンターでは、ラケット本体を覆うラバーの厚さ、平坦性、有害な揮発性物質の存在等を含む全ての規定を守っているかどうかが検査される。

2.2.4.7 ラケットコントロール検査は、通常マッチ前に行われるものとする。但し、競技者がマッチ前検査にラケットを提出しなかった場合にはマッチ終了後に行われる。

2.2.4.8 マッチ前のラケットコントロール検査に合格しなかったラケットは、そのマッチでは使用できないので、別のラケットを使用しなければならない。その使用したラケットはマッチ終了後に検査されることになるが、マッチ前に時間がある場合にはすぐに検査してもよい。時間が、 なければマッチ終了後に検査されることになる。もしマッチ後のラケットコントロール検査に合格しなかった場合、そのラケットを使用した競技者にペナルティーが科せられる。

2.2.4.9 全ての競技者には、希望すれば、マッチ前にペナルティーの科せられない自主(ボランタリー)検査を受ける権利が与えられている。

2.2.4.10 4年の間にラケットコントロール検査による失格が4回目となった場合、その競技者は、当該種目において最後まで競技を続けることはできるが、後でJTTAによって12ヶ月間の出場停止処分とされる。

2.2.4.10.1 JTTAは、その出場停止処分を受ける競技者に文書でその旨を知らせるものとする。

2.2.4.11 JTTAが主催する大会では、ラケットコントロールで不合格となったすべての事項を記録表[記録簿]に記入するものとする。

2.2.5 広告とマーキング

2.2.5.1 広告は[2.2.3.2] に示されている競技領域内にある用具や備品、及び競技者や審判員の服装、競技者のゼッケンにしかつけてはならず、特別に追加してはならない。

2.2.5.1.1 競技領域内やその周辺の広告やマーキング、及び競技者の服装やゼッケン、判員の服装につける広告やマーキングは、タバコ製品、アルコール飲料、有害な薬物違法な製品に関するものであってはならず、また人種、外国人嫌い、性別、宗教、身体的障害の理由による敵対的な差別や含意、及びその他の種類の差別を含んではならない。高校生以下の競技者のために組織された大会以外の大会に関しては、JTTAは競技領域内やその周辺の用具や備品に非蒸留酒の広告やマーキングをつけることを認めることができる。(2020年6月1日改定)

2.2.5.2 競技領域の側面のフェンスにつけるLED(発光ダイオード)及び類似した装置の広告を除いて、競技領域内のどのような場所でも、蛍光性、発光性または光沢性の色を使用してはならず、背景色は暗色のままでなければならない。

2.2.5.2.1 フェンスにつける広告は、マッチを通して濃い色から明るい色に変えたり、明るい色から濃い色へと変えることはできない。

2.2.5.2.2 フェンスにつけるLED及び類似した装置の広告は、マッチを通して競技者の邪魔にならないような明るさでなければならず、ボールがインプレーの間は変えてはならない。

2.2.5.2.3 LED及び類似した装置の広告は、JTTAの許可がなければ使用することはできない。

2.2.5.3 フェンスの内側のレタリング及びシンボルマークは、使用するボールの色と明らかに違う色であり、2種類までの色とし、縦の長さが40cm以下でなければならない。

2.2.5.4 競技領域内の床に、46ヶ所まで広告をつけることができる。(2019年6月1日改定)マーキングは、次の要件を満たさなければならない。(2020年6月1日改定)

2.2.5.4.1 テーブルの各エンド側に、面積が5㎡以下のものをそれぞれ1ヶ所と、各サイドに面積が2.5㎡以下のものをそれぞれ1ヶ所つけることができる。

2.2.5.4.2 フェンスから1m以上離してつけるものとするが、エンド側はフェンスから(1m以上離して)2m以内にそれに最も近いテーブルのエンドラインから3m以上離してつけなければならない。(2019年6月1日改定)

2.2.5.4.3 事前にITTFによって他の色が認められている場合を除き、使用するボールの色とは違う、むらのない同一の色でなければならない。

2.2.5.4.4 床の表面の摩擦に著しい変化を与えてはならない。

2.2.5.4.5 ロゴやマークまたは他の図形記号から成るものとし、いかなる背景画像も含んではならない。

2.2.5.5 テーブルにつける広告は次の要件を満たさなければならない。

2.2.5.5.1 テーブルの天板の各半面の各サイドの側面に1ヶ所ずつ、及び各エンドの側面に1ヶ所ずつ、製造業者やメーカーの名前やロゴの恒久的な広告をつけることができる。 2.2.5.5.2 テーブルの天板の各半面の各サイドの側面に1ヶ所ずつ、及び各工ンドの側面に1ヶ所ずつ、一時的な広告をつけることができるが、その広告は製造業者やメーカーの名前やロゴであってもよい。

2.2.5.5.3 恒久的な広告及び一時的な広告のそれぞれの全長は60cm以下でなければならない。

2.2.5.5.4 一時的な広告は、恒久的な広告とは明らかに離れた位置につけなければならない。

2.2.5.5.5 広告は他の卓球用具メーカーの広告であってはならない。

2.2.5.5.6 テーブルの製造業者やメーカーの広告・名前・ロゴ、及びテーブルの名前は、大会のタイトルスポンサーである場合を除いて、天板を支える脚や台につけることはできない。

2.2.5.6 ネットの両面にはそれぞれ2ヶ所ずつ一時的な(2021年9月1日改定)広告をつけることができるが、広告は、使用するボールの色と明らかに違う色とし、ネットの上端か ら3cmの部分には広告をつけてはならない。また、テーブルのサイドラインの垂直の延長線より内側のネットの部分につけられた広告は網の空間を通した視野を妨げるものであってはならない。暗い単色のロゴや語マークまたは他の図形記号でなくてはならない。(2020年6月1日改定)

2.2.5.7 競技領域内の審判用のテーブルあるいはその他の備品につける広告は、各々の面積の合計が750㎠以下であること。

2.2.5.8 競技用服装につける広告類は、次のことに適合したものとし、前もって届け出なければならない。ただし、競技者が所属するチームに関わる商業広告をつける場合はこの限りではない。

2.2.5.8.1 通常用いる競技用服装メーカーの商標、シンボルマークあるいはネームは、全面積が24㎠以下であること。

2.2.5.8.2 競技用半袖シャツの前面、側面及び肩につける広告は8ヶ所までで、互いに離れた位置につけるものとし、各々の面積の合計が600㎠以下であること。ただし、前面には6ヶ所までとする。

2.2.5.8.3 競技用半袖シャツの背につける広告は3ヶ所までとし、各々の面積の合計が400㎠以下であること。

2.2.5.8.4 競技用ショーツまたはスカートにつける広告は3ヶ所までとし、各々の面積の合計が120㎠以下であること。ただし、前面及び側面にのみに限られる。

2.2.5.9 サポーター、リストバンド、ヘアバンド、スパッツに付ける広告は、それぞれにメーカーの商標・ロゴのみ1ヶ所とし、12㎠以下であること。ただし、日本卓球協会公認用具指定業者の製品のみ認められる。

2.2.5.10 競技者のゼッケンにつける広告は、全面積が100㎠以下とする。もし競技者のゼッケンが使用されなければ、大会スポンサーの一時的な広告の追加が認められるが、全面積は100㎠以下とする。(2020年6月1日改定)

2.2.5.11 審判員の服装につける広告は、全面積が400㎠以下とする。

2.2.5.12 国内選手権(全国大会)における競技場内での広告は、主管団体の申請に基づいて理事会または常務理事会で審議し、適当と認められたものについて許可される。

2.2.5.13 特定のスポンサーが協賛する競技会においては、協賛スポンサーと競合する広告を、競技場内に掲示してはならない。

2.2.6 幕、旗の掲示

2.2.6.1 競技場内に掲げるチームの幕・旗の寸法は下記の通りとする。

2 2.6.1.1 幕はタテ1m×ヨコ4mを最大寸法とする横幕とし、文字の高さ 15cm以上25cm以内のクラブ名(卓球部名)を入れるものとする。記載内容には商品名等広告を目的とした文言を含んではならない。

2.2.6.1.2 旗はタテ1.5m×ヨコ2m以内とし、校章・社章またはシンボルマークを中央に入れ、タテかヨコ表示のクラブ名(卓球部名)を入れるものとする。

2.2.6.1.3 縦幕は原則として許可されない。また前項の旗を縦に長くして掲示することはできない。

2.2.6.1.4 幕・旗の掲示はチームにおいて各1旗までとし、前もって会場責任者の許可を得、大会組織委員会が定める場所に掲示するものとする。

2.2.6.1.5 幕・旗の撤去については、大会組織委員会の判断とするが、原則として旗は大会最終日まで掲示できる。

2.3 競技役員

2.3.1 審判長

2.3.1.1 各大会には、競技の統括者として審判長が1名指名され、その氏名と所在が参加者及びチーム監督に徹底されるものとする。

2.3.1.2 審判長は、次の事項に責任を持つ。

2.3.1.2.1 ドロー(組合せ抽選)の実施。

2.3.1.2.2 時間別、テーブル別のスケジュール作成。

2.3.1.2.3 競技役員(審判員等)の任命。

2.3.1.2.4 審判員及び補助員等に対しての、大会の事前打ち合わせを指揮指導すること。

2.3.1.2.5選手の出場種目への代表資格の有無の審査。

2.3.1.2.6 緊急の際における競技中断の可否決定。

2.3.1.2.7 マッチ中に競技者が、競技領域を離れることの可否決定。

2.3.1.2.8 定められた練習時間延長の可否決定。

2.3.1.2.9 競技者がマッチ中に、トレーニングウェアを着用することの可否決定。

2.3.1.2.10 服装、競技用具及び競技条件の容認性を含むルールの解釈に関する疑問の裁定。

2.3.1.2.11 競技の緊急中断時に、競技者が練習することの可否及びその場所の決定。

2.3.1.2.12 競技者の品の悪い行為や競技ルールに違反する行為に対する罰則権限の行使。

2.3.1.3 競技運営委員会の同意の下に、審判長のいかなる義務でも他人に委任された場合は、これらの人々はそれぞれに定められた責任と所在が、参加者及びチーム監督に徹底されるものとする。

2.3.1.4 審判長またはその不在の間に権限を行使するために任命された責任ある副審判長は、競技中全ての時間に留守をしてはならない。

2.3.1.5 審判長が望ましいと確信した場合は、いかなる時でも主審、副審またはストロークカウンターを交替させることができる。交替させられた審判員が、その権限範囲内の問題に関し、すでに行った決定を変更することはできない。

2.3.1.6 競技者は、競技会場に到着してから離れるまで審判長の管轄下にある。

2.3.2 主審、副審、ストロークカウンター

2.3.2.1 各マッチには、主審1名及び副審1名が指名される。

2.3.2.2 主審はネットの延長線上の位置に座るか立つものとし、副審は主審と反対側に対面して座るものとする。

2.3.2.3 主審は次の事項に責任を持つ。

2.3.2.3.1 用具及び競技条件の適性を検査し、欠陥があれば審判長に報告する。

2.3.2.3.2 [2.4.2.1.1-4] の規定により、ボールを1つ選択する。

2.3.2.3.3 サービス、レシーブ及びエンドの選択のトス(拳)の実施。

2.3.2.3.4 身体障害によるサービスの要件の緩和の可否決定。(2021年9月1日改定)

2.3.2.3.5 サービス、レシーブ及びエンドの順序を確認し、誤りがあれば正す。

2.3.2.3.6 各ラリーがポイントとなるかレットとなるかの判定。

2.3.2.3.7 規定された手順に従い、ポイントスコアの宣言。

2.3.2.3.8 適切な時点での促進ルールの適用。

2.3.2.3.9 競技の継続性を保つ。

2.3.2.3.10 アドバイスや態度に関するルール違反に対し、直ちに行動を起こすこと。

2.3.2.3. 11 対戦相手同士が似たシャツを着用していて両者ともシャツの交換に同意しない場合、シャツを交換しなければならない競技者、組またはチームをくじ(拳)で決める。

2.3.2.3.12 競技領域に認められた者以外の立ち入りを禁止する。

2.3.2.4 副審は、

2.3.2.4.1 インプレーのボールがブレーイングサーフェスのエッジに触れたかどうかについては、その箇所が副審に近いサイドの場合は、判定する。

2.3.2.4.2 違反のアドバイスまたはバッドマナーがあった場合、主審に報告する。

2.3.2.5 主審あるいは副審は、以下の事項について同等の権限で判定できる。

2.3.2.5.1 「競技者のサービス動作がルール違反である」という判定。

2.3.2.5.2 「サービスがその他の点では正規なものであるとき、ボールがネットアセンブリに触れた」という判定。

2.3.2.5.3「競技者がオブストラクションした」という判定。

2.3.2.5.4「競技条件に支障が出て、ラリーの結果に影響が及ぶと思われる」との判定。

2.3.2.5.5 ゲーム開始前の練習時間、ゲーム開始後の試合時間、ゲームとゲームの間の休憩時間、タイムアウトの時間及び認められた中断時間の計測。

2.3.2.6 促進ルールが適用された場合、レシーブする競技者または組の打球数を数えるために、副書または別の役員がストロークカウンターに指名される。

2.3.2.7 副審が[2.3.2.5]の規定に従って行った判定を、主審は退けることができない。

2.3.2.8 競技者は、競技領域に到着してから離れるまで主審の管轄下にある。

2.3.2.9 宣告及び呼称に用いる言語は英語とする。

2.3.3 抗議

2.3.3.1 個人戦における競技者間、またチーム戦におけるチーム監督間でたとえ合意したとしても、主審または副審等による事実の判定及び審判長によるルール解釈、責任ある競技運営委員会 [2.8]による大会または試合遂行上のその他の問題の決定を変更することはできない。

2.3.3.2 主審または副審等による事実の判定に対し、審判長に抗議することはできない。また主審長のルール解釈に対し、運営委員会に抗議することはできない。

2.3.3.3 主審または副審等によるルール解釈に関して、審判長に抗議することができる。審判長の決定は最終的なものとする。

2.3.3.4 第1章及び第2章で定められていない大会または試合遂行の問題に関する審判長の決定に対して、競技運営委員会に抗議することができる。競技運営委員会の決定は最終的なものである。

2.3.3.5 個人戦での抗議は、問題が生じた場面に参加していた競技者のみが行うことができる。団体戦での抗議は、問題が生じたマッチに参加していたチームの監督のみが行うことができる。

2.3.3.6 審判判長の決定から生じたルール解釈の間、または競技運営委員会の決定から生じた大会または試合遂行上の問題については、抗議する資格のある競技者またはチーム監督が、その所属する加盟団体を通じてJTTAルール・審判委員会に考慮を求めることができる。

2.3.3.7 JTTAルール審判委員会は将来の決定のガイドとして裁定しなければならない。この裁定について、加盟団体は理事会に抗議することができる。しかし審判長または競技運営委員会が既に行ったいかなる最終的決定には影響しないものとする。

2.4試合遂行

2.4.1得点表示

2.4.1.1 主審はラリーが完了して、ボールがインプレーでなくなった直後、またはその後実行可能になった時に、直ちにポイントスコアを宣告する。

2.4.1.1.1 主審のポイントスコアの宣告は、次のラリーにおいてサービスすることになっている競技者または組のポイント、次いで相手の競技者または組のポイントを宣告する。

2.4.1.1.2 ゲーム開始時及びサービス交替前に、主審は次のサーバーを手の合図で示さなければならない。サービス交替時において、ポイントスコアの後に次のサーバーの名前を呼んでもよい。

2.4.1.1.3 主審はゲーム終了時に、勝った競技者または組のポイント数を宣告した後、負けた競技者または組のポイントを宣告する。次いで勝った競技者または組の名を呼ぶ。

2.4.1.2 主審はポイントスコアの宣告に加えて、手の動作でその判定の意味を示す。

2.4.1.2.1 主審はラリーの終了と同時に、ポイントを得た競技者または組に近い方の手を閉じ、上腕を水平に、前腕を垂直に上げる。

2.4.1.2.2 主審は何らかの理由でラリーがレットになった時、ラリーが終了したことを示すために、頭上高く手を上げる。

2.4.1.3 ポイントは、競技者と観客に明瞭に見えるように、機械式または電気式カウント器に表示されなければならない。

2.4.1.4 競技者が正式にバッドマナーで警告を受けた時には、カウント器に黄色のマーカーを付けるか、またはカウント器の近くに黄色のマーカーを置くものとする。

2.4.1.5 マッチ開始から終了までの、主審の標準的な宣告及びその他の宣告用語の例を付録1に示す。

2.4.2 用具

2.4.2.1 競技者は、競技領域でボールを選択してはならない。

2.4.2.1.1 競技者が競技領域に来る前に1個以上のボールを選択する機会を競技者に与えなければならない。マッチは、競技者によって選択されたボールで行われなければならない。

2.4.2.1.2 競技者が競技領域に来る前にボールが選択されていない場合、あるいは競技者双方の間で使用するボールについて合意できない場合は、指定されたボールの入っている箱の中から、主審が無作為に1個のボールを選び、そのボールでマッチは行われなければならない。

2.4.2.1.3 マッチ中にボールを交換しなければならない場合は、マッチ前に選んであったボールの中から、主審が任意に選んだ1個のボールまたは そのようなボールがない場合は、大会用に指定されたボールの箱の中から、主審が無作為に選んだ1個のボールと交換しなければならない。

2.4.2.1.4 複数メーカーのボールが用意されている場合には、「2.4.2.1]の規定にかかわらずボールのメーカー選択を行なう。

2.4.2.1.4.1 個人戦において、対戦する双方の競技者または組が選択したボールのメーカーが相違するときは、主審は使用するボールのメーカーを決めるためにくじ(拳)を実施する。

2.4.2.1.4.2 団体戦において、対戦する双方のチームが選択したボールのメーカーが相違するとき、また対戦する競技者または組ごとにボールのメーカーを選択する場合には、主審は使用するボールのメーカーを決めるためにくじ(拳)を実施する。

2.4.2.1.4.3 マッチ中にボールを交換しなければならない場合は、使用されていたボールと同じメーカーのボールと交換しなければならない。

2.4.2.2 ラケット本体を覆うラバーは、その摩擦特性、外見、色、構造、表面等の競技性能に、物理的、化学的その他の処理による変化、修正を与えることなしに、JTTAあるいは1TTFに公認された状態で使用されなければならない。また、特に添加物は使用できない。

2.4.2.3 ラケットは、ラケットコントロール検査のすべての規定条件を満たすものとする。

2.4.2.4 競技者は、1マッチを通してラケットを交換することはできない。ただし、使用に耐えられない程度に誤って破損した場合は、競技領域に自分で持ち込んであった別のラケット、または競技領域内で手渡されたものと交換しなければならない。(2019年6月1日改定

2.4.2.5 主審の許可がない限り、競技者はマッチにおける休憩時間中、タイムアウト中及び中断されている間は、自分のラケットをテーブル上に置いておかねばならない。ただし、身体的障害により手にラケットをくくりつけている場合は、主審は休憩時間の間そのままの状態を許可するものとする。

2.4.3練習

2.4.3.1 競技者はマッチ開始直前に2分間を限度として、そのマッチで使用するテーブルで練習できるが、正規の休憩時間には練習できない。それ以外の特別な練習時間は審判長の許可があった場合にのみ許される。

2.4.3.2 緊急中断の間は、審判長は競技者にマッチテーブルを含めてどのテーブルでも練習を認めることができる。

2.4.3.3 競技者には、使用する用具を調べたり、またはそれに慣れたりするための適当な機会が与えられなければならないが、このことは破損したボールまたはラケットを取り替えた後、マッチを再開する前に数回以上にわたって、練習ラリーを行うことを自動的に認めるものではない。

2.4.4休憩、タイムアウト、中断

2.4.4.1 個人戦の1マッチ(団体戦においては個々のマッチ)を通して、次に認められた休憩を除き、競技は継続されなければならない。

2.4.4.1.1 ゲームとゲームの間の1分以内の休憩。

2.4.4.1.2 各ゲームの開始から6ポイントごと、及びマッチの勝敗を決定する最終ゲームにおけるエンドの交替時にタオルを使用するための短い休憩。

2.4.4.2 競技者または組は、個人戦の1マッチ(団体戦においては個々のマッチ)において1分以内のタイムアウトを1回要求することができる。

2.4.4.2.1 個人戦においては、競技者、組または指名されたアドバイザーがタイムアウト”を要求できる。団体戦においては、競技者、組または監督が要求できる。

2.4.4.2.2 タイムアウトの要求に関して、競技者または組とアドバイザーまたは監督の意見が異なる時は、個人戦の場合は競技者または組の要求が、団体戦の場合は監督の要求が優先される。

2.4.4.2.3 “タイムアウトの要求は、ゲーム中のラリーとラリーの間にのみでき、その際手で「T」を示すものとする。

2.4.4.2.4 タイムアウトの要求を主審が確認したら、主審は競技を中断し、タイムアウトを要求した競技者または組の方にホワイトカードを掲げる。

2.4.4.2.5 タイムアウトを要求した競技者または組が、競技を再開する旨申し出た時、または1分経過した時(どちらか早い方)競技を再開しなければならない。

2.4.4.2.6 両競技者または組(両アドバイザーまたは監督)により、同時にタイムアウトの要求が出された場合は、両競技者または組が競技を再開する旨申し出た時、または1分経過した時(どちらか早い方)に 競技を再開しなければならない。また両競技者または組は、そのマッチにおいて別のタイムアウトを要求することはできない。

2.4.4.2.7 主催団体が“タイムアウト”を適用除外する場合は、大会要項に明記するものとする。

2.4.4.3 団体戦における全てのマッチは、 [2.4.4.3.1]の場合を除き、連続的に行われなければならない。

2.4.4.3.1 同じ競技者が連続してマッチを行う場合は、マッチとマッチの間に5分までの休憩をとることができる。

2.4.4.4 審判長は競技者が事故によって、一時的に競技不能となった時は、いかなる場合も10分を越えない範囲で、競技の中断を認めることができる。ただし中断が相手競技者または組に不当に不利になるおそれがないと、審判長が判断した場合のみとする。

2.4.4.5 マッチ開始時に存在した障害、またはマッチ開始時に合理的に予測される障害または競技の通常のストレスによるものによる競技の中断は認められない。競技者の健康状態または競技の進行状況によって生じたけいれんや疲労による障害は、緊急中断を正当化しない。緊急中断は、転倒による負傷のような事故で、競技の継続ができない場合にのみ認められる。

2.4.4.6 競技領域内で誰かが出血した場合、直ちに競技を中断し、該当者の治療が終了し、全ての血液が競技領域から拭き取られるまで競技を開してはならない。

2.4.4.7 競技者は審判長が許可した場合を除いて、マッチを通じて競技領域内または付近に留まらなければならない。ゲーム間の休憩時間及びタイムアウト中は主審の監督下で、競技領域の3m以内に留まらなければならない。

2.5 ペナルティー

2.5.1 アドバイス

2.5.1.1 団体戦において、競技者はベンチにいることを認められた誰からでもアドバイスを受けることができる。

2.5.1.2 個人戦において、競技者または組はそのマッチ開始前に主審に登録された一人のアドバイザーからのみアドバイスを受けることができる。もし登録されていない者がアドバイスした場合、主審はレッドカードを掲げ競技領域外に遠ざけなければならない。

2.5.1.3 競技者は、それによって競技が遅れさえしなければ(2.4.4.1)、ラリ一中を除いていつでもアドバイスを受けることができる。アドバイスを与えることを認められた者であっても、違法にアドバイスをした場合、主審はイエローカードを掲げ、これ以上そのような行為が続けば競技領域から遠ざけられることになる旨、その者に対して警告する。

2.5.1.3.1 高校生以下の大会では、競技者は、ゲームとゲームの間の休憩時間、あるいは認められた競技の中断時間にのみアドバイスを受けることができるが、練習時間終了時とマッチ開始の間はアドバイスを受けることはできない。アドバイスを与えることを認められた者であっても、このほかの時間にアドバイスをした場合、主審はイエローカードを掲げ、これ以上そのような行為が続けば競技領域から遠ざけられることになる旨、その者に対して警告する。

2.5.1.4 警告を受けてから、同じ団体戦において、更に違反のアドバイスをした場合は、主審はアドバイスをした者が警告を受けた者かどうかにかかわらず、レッドカードを掲げ競技領域から遠ざける。また個人戦における同じ試合において更に違反のアドバイスをした場合は、主審はレッドカードを掲げアドバイスをした者を競技領域から遠ざける。

2.5.1.5 団体戦において、違反のアドバイスによって退場させられたアドバイザーは、マッチをする場合以外はその団体戦が終了するまで復帰できない。また別のアドバイザーと交代することはできない。個人戦においては、そのマッチが終了するまで復帰できない。

2.5.1.6 退場を要求されたアドバイザーが退場を拒否したり、マッチが終了する前に復帰したりした場合、主審は競技を中断し主審長に報告する。

2.6.1.7 これらの規則は、競技に対するアドバイスにのみ適用され、これらの規則のいずれも当該競技者または監督が、正式な抗議を行うことを妨げるものではない。

2.5.2.1 競技者、監督、コーチまたはアドバイザーは、相手競技者に対し不当な影響を与え、観客に不快感を与え、またはそのゲームの評判を落とすような、くせや態度を慎まなければならない。その行為とは、大声で叫んだり、汚い言葉を使う、故意にボールを潰す、競技領域外に打って出す、卓球台やフェンスを蹴る、競技役員の指示を無視するなどが含まれる。

2.5.2バッドマナー

2.5.2.2 いかなる時でも、競技者、監督、コーチまたはアドバイザーが重大なルール違反を犯した場合、主審は競技を中断し、直ちに主審長に報告しなければならない。その他の違反に対しては、初めての時にイエローカードを掲げ、更に違反を重ねるとペナルティーを科せられる旨警告する。

2.5.2.3 [2.5.2.2]及び[2.5.2.5]の場合を除いて、一度警告を受けた競技者が、その後同じ個人または同じ団体戦においてまた違反行為を行った場合には、主審は相手側に1ポイントを与える。更なる違反行為が 行われた場合には、主審は相手側に2ポイントを与えるものとする。ペナルティーポイントを与える場合、イエローカードとレッドカードを同時に掲げるものとする。

2.5.2.4 相手競技者に対し同じ個人または団体戦において、既にペナルティー3ポイントを与えた競技者が不正行為を続けた場合、主審は競技を中断し、直ちに審判長に報告しなければならない。

2.5.2.5 個人戦の1マッチまたは団体戦においては個々のマッチ)において、競技者が損傷を受けていないラケットを交換した場合、主審は競技を中断し、審判長に報告しなければならない。(2019年6月1日改定)

2.5.2.6 ダブルスのどちらかの競技者が犯した警告またはペナルティーは組に適用される。しかし、違反を犯していない競技者に対して同じ団体戦 における次の個人戦においては適用されない。また同じ団体戦においてどちらかの競技者が犯したレベルの高い警告またはペナルティーは、ダブルス競技開始時に、その組が既に犯した警告またはペナルティーと見なされる。

2.5.2.7  [2.5.2.2]の場合を除いて、警告を受けた監督またはアドバイザーが同じ個人戦または同じ団体戦において、さらに違反を犯した場合主審はその者に対しレッドカードを掲げ、個人戦の場合はそのマッチが終了するまで、団体の場合もその団体戦が終了するまで、その者を競技領域から遠ざけなければならない。

2.5.2.8 重大な不正行為やマナー違反の場合には、主審の報告によるか否かにかかわらず、審判長は競技者の試合、競技種目または全競技の出場資格を取り消す権限を有する。この措置を行う場合に、審判長はレッドカードを掲げるものとする。出場資格取り消しを正当化しないようなそれほど重大ではない違反の場合には、審判長はそのような違反について大会運営委員会(2.5.2.13)に報告するかどうか決めることができる。

2.5.2.9 競技者が、団体戦あるいは個人種目で違反行為によって2マッチの失格処分を受けた場合には、その団体戦あるいは個人種目への出場資格が自動的に剥奪される。

2.5.2.10 審判長は、大会期間中に競技領域から2回遠ざけられた者を、大会の残りの部分について、失格とすることができる。

2.5.2.11 いかなる理由であれ、マッチ、種目、競技会において失格とされた競技者は、タイトル、メダル、賞金、ランキングポイントが自動的に剥奪されるものとする。

2.5.2.12 競技者、監督、コーチの感度が著しく悪い場合は、所属する加盟団体に報告される。

2.5.2.13 大会運営委員会は、指名された大会委員長及び競技委員長、審判長等からなり、適切な制裁を決定するものとする。

2.5.2.13.1 資格取り消しを正当化するような重大な違反の場合は、大会運営委員会は理事会に報告する。報告を受けた理事会は、競技者規程(罰則)第12条にもとづき懲罰小委員会を設置する。 出場資格を取り消された重大な違反の場合は、大会運営委員会は倫理委員会に報告する。(2020年4月1日改定)

2.5.2.13.2 懲罰小委員会は審議・理事会報告し、競技者は理事会の決定により罰則を受けるものとする。 倫理委員会は事案を審査し、処分を検討ののち、理事会に上程する。競技者、アドバイザー、競技役員は理事会の決定により処分を受けるものとする。(2020年4月1日改定)

2.5.2.14 違反した競技者、アドバイザー、役員による理事会の決定に対する抗議は、JTTAに15日以内に行うことが出来るが、JTTAの決定は最終的なものとする。 理事会の決定に対する不服申し立ては、基本規程第11章処分第126条に依るものとする。(2020年4月1日改定)

2.6 大会要項

2.6.1 大会要項には、次の項目を含めなければならない。

2.6.1.1 大会名

2.6.1.2 主催、共催、主管、後援、協賛等

2.6.1.3 競技の種類と種目

2.6.1.4 開催期間

2.6.1.5 会場名及び所在地

2.6.1.6 申込み方法及び締切日

2.6.1.7 参加資格

2.6.1.8 使用するテーブル、ボールのブランド名と色

2.6.1.9 試合方法

2.6.1.9.1 各種目あるいは予選における1マッチのゲーム数

2.6.1.9.2 団体戦の形式

2.6.1.9.2.1 1マッチのゲーム数、タイムアウトの適用除外、団体戦の場合ベンチに入れる人数等

2.6.1.10 採用される特別ルールなど必要と認められる事項。ただし、本ルールに規定された内容と異なる内容で接着剤使用、ドーピング等に特別ルールを定めてはならない。

2.7 ドーピングコントロール

2.7.1 JTTAに指定された大会においては、開催中に禁止物質の検査が行われる。 大会においては、日本卓球協会アンチ・ドーピング規定に基づきドーピング検査が行われることがある。(2020年4月1日改定)

2. 8 競技運営委員会

2.8.1 競技ルール[2.3.3.1] に規定する競技運営委員会は、JTTAが主催または主管する各種大会においては、大会委員長、審判長、競技委員長及び大会会長が指名した当該大会競技役員若干名をもって構成する。

2.9 トーナメント戦の組合せ

2.9.1 JTTA主催の競技会の組合せは組合せ委員会が行う。

2.10競技の組織

2.10.1 権威

2.10.1.1 日本卓球ルールが遵守される場合は、どの加盟団体でもその管轄地域内で大会を組織し公認することができる。

2.10.1.2 各加盟団体によって毎年組織されるタイトル戦は、その加盟団体の選手権と名付けてよい。競技者は、所属加盟団体の許可を得た場合のみ、そのような選手権大会で競技できる。しかし、その許可は正当な理由なしに留保されてはならない。

2.10.1.3 いかなる競技も、JTTAの許可なしに全日本(東・西・南・北日本の名称を含む)タイトルを使用してはならない。 各都道府県加盟団体が、以下の名称及び類似の名称、並びにそれを想起させる名称を使用する場合は、事前に日本卓球協会に許可を得なければならない。
(日本、全日本、全国、ジャパン、JAPAN、世界、国際、ワールド)(2020年4月1日改定)

2.10.2 エントリー

2.10.2.1 大会要項は参加申込締切日1ヶ月前までに、関係諸団体に送付されなければならない。

2.10.2.2 オープン大会の参加申込要項は大会開始の2ヶ月前までで、参加申込締切日の1ヶ月前までに、全ての加盟団体に送付されなければならない。

2.10.2.3 オープン大会の場合には、各加盟団体によって申込まれたすべての申込は承認されなければならない。ただし、主催団体は予選競技にエントリーを割り当てる権限を与えられるものとする。この割り当てを決定するに当って、組織委員会はJTTAのランキングリストと指名する協会によって定められたエントリーのランキング順序を考慮に入れなければならない。

2.10.3 競技種目

2.10.3.1 全日本選手権においては、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルス、マスターズ、ジュニア、カデット、ホープス、カブ、バンビ及び推薦チームによる団体戦が行われる。

2.10.4リーグ戦

2.10.4.1 リーグ戦方式の競技では、同一グループ内の全メンバーが、互いに他の全部のメンバーと試合をしなければならない。各々のマッチの勝者には試合得点2が与えられ、敗者には試合得点1が与えられる。また、行われなかったマッチまたは終了しなかったマッチの敗者の試合得点は0とし、順位はまずその試合得点数によって決定する。もしマッチ終了後に、競技者に何らかの違反があったことが判明した場合、そのマッチは負けたものと見なし、不戦敗(試合得点0)として記録されることになる。

2.10.4.2 同一グループ内に、試合得点が同点となったメンバーが2またはそれ以上いる場合、当該メンバーの順位は、相互の試合の対戦結果によってのみ決定するものとする。その場合、試合得点数、(団体戦の場合には)個々のマッチの勝敗数の比率、得失ゲーム数の比率、得失ポイント数の比率という順番で、順位が決定できるまで比較する。

2.10.4.3 計算の途中で、あるメンバーの順位が定まった時は、[2.10.4.1] と[2.10.4.2] の手順に従って行う計算から、そのメンバーの試合結果は省略すべきである。

2.10.4.4  [2 10.4.1] から [2.10.4.3]までの手順を経ても順位が決まらない場合は、くじ(拳)で決定する。

2 10.5 団体戦の形式

2.10.5.1 団体戦を行う場合は、「2.10.5.3~6]を参考に、試合形式を大会要項に明記しなければならない。

2.10.5.2 ベンチには、登録された監督、コーチ及び競技者のみ着席できる。

2.10.5.3 5試合方式(5シングルス)

2.10.5.3.1 1チームは、3名の選手競技者からなる。(2021年9月1日改定)

2.10.5.3.2 競技の順序は、A対X、B対Y、C対Z、A対Y、B対Xとする。

2.10.5.4 5試合方式(4シングルス1ダブルス)

 2.10.5.4.1 1チームは、3名の競技者からなり、それぞれの競技者は最大2回まで対戦する。

2.10.5.4.1.1 競技の順序は、ダブルス(BとC対YとZ)、A対X、B対Y、ダブルス(CとAあるいはB対ZとXあるいはY)BあるいはA対Z、C対Y あるいはXとするC対Z、A対Y、B対Xとする(2021年9月1日改定)

2.10.5.4.2 1チームは、2、3あるいは4名の競技者からなる。

2.10.5.4.2.1 競技の順序は、A対X、B対Y、ダブルス、A対Y、B対Xとする。

2.10.5.5 7試合方式(6シングルス1ダブルス)

2.10.5.5.1 1チームは、3、4あるいは5名の選手競技者からなる。(2021年9月1日改定)

2.10.5.5.2 競技の順序は、A対YX、B対XY、C対Z、ダブルス、A対XY、C対YX、 B対Zとする。(2021年9月1日改定)

2.10.5.6 9試合方式(9シングルス)

2.10.5.6.1 1チームは、3名の選手競技者からなる。(2021年9月1日改定)

2.10.5.6.2 競技の順序は、A対X、B対Y、C対Z、B対X、A対Z、C対Y、B対Z、C対X、A対Yとする。

2.10.6 団体戦の試合進行手順

2.10.6.1 出場競技者は、その種目に指名された競技者の中から選ばれる。

2.10.6.2 選手として競技するしないにかかわらず、監督の氏名は主審に事前に通知されるものとする。

2.10.6.3 試合の前にくじ(拳)によってA、B、C及びX、Y、Zの選択が決定される。監督は各競技者にアルファベットを割り当て、審判長またはその代理にチームの出場選手を報告しなければならない。

2.10.7 結果

2.10.7.1 JTTA主催大会の主管団体は、大会記録3部を、1週間以内にできるだけ早く日本卓球協会事務局長に送付しなければならない。

2.10.7.2 リーグ戦の標準的な記録方法について、付録2に示す。

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